こんなにも生きにくい世の中を頑張って生き抜いています。
四十路、独身…それだけでも少し肩身が狭い。
でもってバツ無し新品ときたら肩身が狭いだけじゃなく、何だか居心地まで悪く感じちゃう。
40超えて独身ってなると、よっぽど性格が悪いんでねぇ?だの
自分のことを棚に上げて理想が高すぎるじゃねぇの?そんな風に言われんの。
でもって最終的にはとにかく絶対何かあるだよ、あの人…なんちゃってね。
結論、要約すると人間的にどうかと思うわってことになんのね…
もう、〇〇とか〜?って噂話の尾びれ背びれが付いちゃって、もはや人間ですらない的なね。
でね、まだバツがある方がまだ良いような気がする。
てか、おなじ独身でもバツがある方が断然強いし。
「前に結婚してたことがあるけど、いろいろあって今はひとりなの…」
そんなセリフ、一度でいいから言ってみたい。
てか、私にも語れるバツが欲しい。
永遠のゼロから脱却したい。
だってね、一度も誰からも求められてない人…的なね。
でさ、四十路にもなると周りの人たちの方が要らない気を使ってきてきてくれる。
「超デリケートだからそこの部分、触れたげたらダメだかんね!」つー空気感っての?
荷物出す時に精密機器ですからなんて言ったら、あらゆる場所に厳重に取扱注意のシール貼られまくったけど、さほどデリケートな精密機器じゃねえし。なんか申し訳ないなって。
むしろ、私にしちゃ気を使われる方が胸がキュッとなるってもんさ。
「私、独身なんで、ハハッ」なんて、あまり親しく無い人に言うとササーーっと潮が引くからね…
で、その後に「でも、独身の方が良いよ〜、羨ましいわ」なんて言われちゃうの。
「でも」って言ってる時点で良いとも、羨ましいとも思ってないやんかーーい!
なんつって、ツッコミたい。浜ちゃんみたく頭叩いて思いっきりツッコミんでやりたい。
でも、さほど親しくも無い人にそんなこと出来ないもどかしさだけが心に影を落とすのよね。
えぇ、知ってますよ。私って世の中的にそこそこ難あり人間っての、十二分に知ってるから。
直接、言われなくても空気読んじゃう系なんでビシバシに感じるのね。
だから、遠回しに言われる方が少し傷つくの…
でもって、40代50代のバツ無し独身男性の話題なんか出た日にゃ、みんな言うよね〜
「あの人、絶対何かあるって〜。そもそも人間的に絶対に何かあると思うわ!!」なんつって。
あることないこと妄想で語られるの。
超神経質だとか、マザコンだとか、実は暴力振るう系だとか、挙句の果てには変な性癖もってんじゃねぇの?ってとこまで話が飛躍したりしなかったり。
うん、うん。実はそうかもよーー!?なんて相槌打ちながらハッとしたわ。
自分のこと棚に上げてだよね、だよね言ってる場合じゃなかったと。
あれ?間接的にアンタも問題ありだからねーなんて、人間的にどうかと思う烙印押されちゃってる??
やっべーな、遠回しにディスられてる?
YO、YO〜これってラップバトル、始まってる?
「独身の何が悪いのーーー?教えて、おじーさーーーん!!」
アルムの山に向かって声を大にして言ってやりたいわ。
独身の私も相当なもんだけど、アンタだってなかなかの性格の悪さだYO。
そんな世の中にイライラするわ〜なんつっては、毎晩の様に飲んで飲んで飲まれて飲んで爆睡する日々を送ってます。
これね、おんなじ独身女性でも石田ゆり子さんだったら状況は180度変わっちまうよね。
素敵なおひとり様生活を送ってる誰もが羨むイケてる独身女性って捉えられる訳よ。
てか、独身であること自体も寧ろ羨ましがられちゃう系?
まさに私たち独身女性の希望の星!
姉御的存在。
極妻で言うところの志麻姐のポジションなの。
もう、ゆり姐なの。
「あんたら、覚悟しいや。」なんつって、泣く子も黙る素敵なおひとり様生活に誘ってくれる。
だってね、立派な家で素敵なインテリアに囲まれて暮らすってだけでもテンションアゲアゲ訳よ。
間違いなく私だったら夜な夜な歓喜の舞を披露しちゃうわ。
で、可愛いニャンコやワンコに囲まれて暮らす幸せ♡(私もゆり姐ん家で飼われたいってもんよ!)
あとさ、50代にはとても見えない若々しさと美しさ。
ハ〜ッ、ホント溜息が出るほど素敵な生き方に誰もが羨む訳よ…
これは世の女性の理想とする憧れの暮らしなの。
お金もあって自由もある。好きなものに囲まれて暮らす。
あと仕事も充実してると来た日にゃ独身サイコーってなもんでしょ。(全て私の勝手な想像)
いつも、独身のアンタよりも私の方が勝ってっからね〜なんつってる、そこの既婚者のアナタも普段はきっと生きにくさを感じてるはず。(これも勝手な想像と願望)
旦那から漂う加齢臭や脱ぎっぱなしの丸まった臭い靴下があっちゃこっちゃに転がってる光景にイラっとしたり、子供の反抗期に悩んだり、ママ友との付き合いでゲッソリしてる奥様たちも、この時ばかりは慌ただしい日常に疲れ果て一人の時間が欲しいわ〜なんて思うはず。
独身時代は楽しかったな…
何もかも自分次第だったしお金も時間も自由に使えたよな…
そんな隙間風が心の中で吹く日もあるはずで。(風がビュービュー吹きまくればいいって願望)
なんつって我らの希望の星、ゆり姐の生活を覗いてみては羨望の眼差しを送るの。
ホント溜息が出るほど素敵で理想と現実とのギャップに涙するの。(頼むから涙してくれ)
でもって、生きにくさってそれだけじゃないの。
独身の十字架を背負いつつも薄給ときてる訳ですよ。
このご時世、給料も上がらなけりゃボーナスカットなんてザラだし。
延々とお金の悩みは続いてく。
人生100年とかってのを耳にするたび、ヒーーーッって悲鳴をあげそうになるのを堪えてるの。
だって、この世に生まれ落ちて40年以上も経って私もそろそろ中堅どころよねなんつって思ってるのを真っ向否定よ…
たった40年生きたくらいで何が中堅よ〜、アンタなんてまだまだひよっ子よ。
なんつって、オーバー80の超元気な爺さん婆さんに怒られるだろう。
100歳まで生きるとしたら、えっ?あと60年も生きるの私…マジで!?
想像しただけで息切れすら感じる。
老後2000万とか言われたら、お鹿婆さん然り夜な夜な金勘定に現を抜かすような生活を送ってしまいそう。いくら数えても2000万円になんかなりゃーやしないし!
てことは、えっ!?一体いつまで馬車馬のように働かなきゃいけないの…?って絶句ですよ、絶句。
まさにホラーですよ、ホラー。
おひとり様ホラー劇場の開演ですよ。背筋のゾクゾクが止まらない。
リングよりも呪怨よりもエクソシストよりも人生100年ってワードの方が恐ろしい。
でもって、何としてでも孤独死だけは避けたい…
全くもって生きにくい時代なんですよ。
言いたいことも言えないこんな世の中じゃポイズンなんですよ。
反町みたく俺は俺を騙すことなく生きていく〜って言い放ってみたいが現実はそう甘く無い。
毎日キツネとタヌキの化かし合いのように、自分の気持ちを騙し合いながら生きているのです。
子供の頃みたく毎日、毎日、面白いことばかり起こる訳じゃないし、自分の機嫌は自分で取ってやらなきゃ誰も私のことなんて喜ばせてくれないし、ましてやご機嫌なんて取ってくれる訳がない。
そんな風だから波風立たぬよう片目瞑って騙し騙しで日々をやり過ごすのがちょうど良い。
そんな風だから少しでも楽しいことを見つけることに情熱を注いていこうじゃないかなーんて。
てな訳で、母上様…あなたの娘はこの先も行かず後家のまま一生を終えそうな気配がひしひしと漂っています。しかし、悲しまないでくださいね。
人生100年ってことなので、万が一にも奇特な殿方が現れ90歳位でビビビ婚に発展するかもしれません。まだまだチャンスはあるはずです。焦らず今を楽しんで誰もが羨む素敵な四十路を送ってみせます!
母上様、私の勇姿を見守ってくださいね、一休。